辛いことは長続きしない

私が、着圧ストッキングを開発した理由は自身のむくんで太い脚がコンプレックスだったからです。

食べることも大好き・お酒も大好き、でも運動は大嫌いだし・・・やったこともない！

日常を変えずに、無理しないで美脚になりたい！！！

そんなわがままなオバチャン（私）の欲望からストッキング開発が始まりました✌

辛いことは長続きしない→続けないと効果が出ない・・・

そんなことわかりきっていたのに・・・私は商品開発では、真剣なあまり「やらかして」しまったのです💦

ごきげんよう🎵

美脚になりたくて、なりたくてついに・・・

一生ものの美脚を手に入れるオリジナルストッキングを作った、ふ～みんです。

開発当初の意気込み

真剣なあまり、製品に対して妥協することが出来ず糸から独自で作りました。

通常は大手企業じゃない限り、糸から作る会社などないそうです（私も、その時初めて知りました💦）

ゲルマニウムを吹き付けた、イオン加工の商品はありますが洗濯の回数を重ねていくと効果が減少していくのが納得いかず、糸自体にゲルマニウムを封じ込めてしまう技術を採用しましたが、この時点で糸が弱くなりぶブチブチ切れてしまう壁にぶつかりました。

専門業者さんに依頼して、ポリエステルや、ナイロンに練り込みましたが何度やっても強度検証でNGでした。

ゲージを作る時も、製品作りは初めてで、工場の方に素人の無理難題をいつもお願いしていました。
試作を繰り返し、１年かけて自分が満足できるだけの着圧ストッキング（前作）が出来上がりました。

▲前作の贈答用パッケージイメージ図

宣伝やパッケージにもとことんこだわりました。

前作は商品・パッケージ・販促全てにこだわり、気が付いたら自己資金が底をつくほどつぎ込んでいました。

描く夢も広大なもので、2020東京オリンピックを視野に入れオールジャパン、外国人土産まで頭の中は広がっていました。

メインカラーは日本の国旗の色「紅」、イメージ画像はその所以でもある「紅花」と・・・

それは後に気付くのですが、最高のこだわり　=　自己満足【失敗】という結果に終わりました。

前作の完成と誤算

イタイ話ですが、前作の失敗から学ぶことはたくさんありました💦

開発過程で、自分自身の頭には「店頭に並んだ商品」の映像が次第に大きくなり、【商品流通】が先行するようになったのはお恥ずかしい話です。

「願望や欲求」ばかりに意識が向いてしまうと、巡ってくるご縁もそれに見合うものになると思います。

「こんな方法がありますよ」「これを追加したらどうですか」「販売先紹介しますよ」など、悪魔の手が伸びてきた時期でした・・・

莫大な金額提示の営業マンが、ハイエナのように群がってきました。

「本当の願い」だけに集中していくために、私に課せられた失敗は１つの気づきのために必要な通過点だったのでしょう。

私の願いは、自分と同じくむくみに悩む女性に楽になってもらいたい。

50代の綺麗な脚になって、自信に満ち溢れて社会進出してほしい。

そんな想いだったはずなのに、真剣になりすぎて単なる「スパルタ」を築いていました。

ぶっちゃけた話ですが、私の中では製品は完璧でした！

履いていただくと大好評で「奇跡のストッキング」と言ってくださった女性さえいました。

ただし工場長には「このストッキングを売るのは大変ですよ・・・」と、言われていました。

まさにその声が的中で、モニターさんに履いてもらうのですがその言葉に比例するように、
「朝の忙しいときに、ストッキングを履く時間を取られるのが嫌だ」「毎日履けない」という意見が多く出てきました。

それでも、工場のラインで作業する女性から頂いた「このストッキングを履いたら手放せない」という言葉を励みに頑張ってきました。
モニターさんも、「履いたら本当に足が軽い」というのですが、「履くときが大変」とも言うのです😢

実は前作の着圧ストッキングは、むくみ改善のための様々な工夫を施していました。

漠然と締め付けるのではなく、足首から先の甲部分にも最大限の加圧が掛かるように設計しました。

医療用ストッキングを編む編み機で編みました。

少しでもオシャレに履けるように、サンダルやミュールを履いても格好悪く見せないようにかかとマークも生地を変えず、足裏の糸を増やし強化していました。

▲前作の足裏生地の実際の写真

こういった設計上、着圧ストッキングに慣れていない人が足首を通すのが一苦労だったのです。

足首を通すだけで汗だく、転がってしまう人もいました💦
履いているうちに慣れるのですが、慣れる前に挫折してしまう人が続出してしまったわけです。

履き続けないと、効果は出ません。

それが一番大事なのに・・・それを一番わかっている私が「やらかしてしまった！」とは・・・

そうして、2018年春から問題点を洗い直し、初心に帰り改良の計画が始まりました。

様々な意見を頂き、その声を生かして開発し直したのが、この度発売のVenus-Lineです。