あなたの脚は「隠れ下肢静脈瘤」かも！

脚がむくんでいる人は、むくみ自体の解消も重要ですが、それ以上に「むくみを原因とする病気・症状」にも注意が必要です。

代表的なものが下肢静脈瘤で、一般的に「脚の皮下の静脈が拡張したり屈曲したりして、コブのようになった状態」を言います。

しかし、表面から見た限りは下肢に何ら異常のない状態であっても、実際には下肢静脈瘤と同じような症状を訴えるケースがあります。

ごきげんよう🎵

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今日は、このような「隠れ下肢静脈瘤」について、普段の生活状況における自覚症状や食生活・チェックリストなどを紐解き、症状改善につながる情報をご紹介します。

あなたの脚が「隠れ下肢静脈瘤かもしれない」可能性を考えてみよう

見た目には分からないところで、隠れ下肢静脈瘤は進行しているかもしれません。

まずは、あなたの脚に起こっている変化について知るために、隠れ下肢静脈瘤の可能性を探ってみましょう。

脚のかゆみがあったら、隠れ下肢静脈瘤を疑ってみる

隠れ下肢静脈瘤には、いわゆる「3大症状」が存在します。

・ひざ下から足首にかけて肌がつっぱって硬くなる

・足首がむくむ

・脚にかゆみを感じる

症状に該当する場合、念のため以下のようなお医者様の受診をおすすめします。

・血管外科
・腎臓内科
・浮腫み外来

私も、定期的に血管外科で検診しています。

血管外科は総合病院にもありますが、クリニックの方が気楽に行けると思います。

病院っぽさが感じないので、エステや美容室に行く感覚で行ってみると良いです♪

▲私が行っている血管外科の待合室と化粧室

隠れ下肢静脈瘤で誤解しがちなのが、脚にかゆみを感じた場合で、皮膚がかゆいものと思って皮膚科を受診するケースが多いです。

もちろん、皮膚に何らかの異常がある可能性もありますが、見た目的に色の変化や部位の膨らみなどが見られない場合は、脚の内部で何かが起こっていることも想定した方が賢明です。

隠れ下肢静脈瘤の状況下では、足首のむくみが目立ち、静脈の血圧上昇が起こっています。

しかし、表面に血管の浮きが見られないため、放置されてしまいがちです。

かゆみが長く続き、足首のむくみも同時に起こっているなら、一度病院に足を運んでみましょう。

【むくみ＝下肢静脈瘤】とは限らないけど……

脚のむくみは、確かに下肢静脈瘤かどうかを見極める重要なファクターとなります。

しかし、それが一般的なむくみなのかどうかは、素人目には明確に線引きしにくい部分があります。

水分の代謝がうまくいかず、リンパ液がスムーズに流れずに、細胞間に余分な体液が溜まってしまうのがむくみの症状です。

これに対して下肢静脈瘤は、血管内にある弁が何らかの障害により、きちんと閉じなくなって起こる症状です。

よって、血管に障害が起こる下肢静脈瘤は、単なるむくみとは似て非なるものです。

しかし、むくみが下肢静脈瘤を自覚しにくくしている一面は否定できません。

見極め方の一つとして、むくみが長引きやすい・左右対称ではないむくみ（片側の足だけがむくむなど）の場合は、下肢静脈瘤の可能性を疑いましょう。

普通のむくみであれば、両足同じようにむくみが起きますが、深部静脈血栓症の場合には血栓が原因で起きるため、血栓のある片足だけがむくむことがあります。
片足だけがむくむとか、脛を押して痛みがある症状の場合は危険信号です。呼吸困難や、ひいては最悪の場合、死を招くこともあります。

血管外科の診察を早めに受けることが、重要です。

どんな人が危ない？

下肢静脈瘤になりやすい人の特徴を考えてみると、いくつかの共通点があります。

以下に、主なものをご紹介します。

　女性

残念ながら、女性は男性よりも下肢静脈瘤になるリスクが高いと言えます。

相対的に男性よりも筋肉量が少なく、ふくらはぎなどの筋肉によるポンプ作用が働きにくいのです。

また、生理中は血管が広がり、尿の量も減る傾向にあるため、普段よりも身体に水分が溜まりやすくなります。

できるだけ、水分の排出を意識して生活することが大切です。

立ちっぱなし・座りっぱなし・歩きっぱなし

人間の身体は、長時間同じ姿勢を取るようにはできていません。

立ちっぱなし・座りっぱなしの姿勢を保つことで、筋肉疲労に加えて筋肉の動きが鈍くなり、こちらもポンプ作用に影響を与えます。

遺伝や加齢

下肢静脈瘤は遺伝的な理由から生じることもあり、家族で下肢静脈瘤を患った人がいる場合は、自分も同じ症状を患う可能性があります。

また、年齢を重ねて各臓器の機能が低下したり、筋力低下や肥満傾向によってリンパの流れが悪くなったりすることで、むくみや下肢静脈瘤が生じることも。

年齢を重ねるごとに、運動の機会を意識して増やすなど、身体をいたわりつつ刺激することが大切です。

冷え

冷房のガンガンかかった部屋で1日中過ごす人や、職業柄冷えた場所で作業する方も血液循環が悪くなります。

服装で調整するように心がけてください。

特に「首」と名の付く部分は、絶対に冷やさないように保護してください。

「首廻り（肩周辺）」「足首」「手首」は、特にウォーマー等で冷えないように工夫してみてください。

自己判断せず、医療機関の受診を！

ここまで読んで、心当たりがあると感じた方は大事に至らない内に医療機関で検査することが重要です。

あなたの身体はあなた自身で守るしかありません。

人生100年時代の突入と共に、未病が健康長寿のカギとなるとは間違いないでしょう。