デニールって何？

ストッキングやタイツを買うときに、〇〇デニールという数字を見たことがありますよね。

いったい、この数字は何を意味するのか知っていますか？

繊維（糸）の太さを表す単位で、１ｇのナイロン素材を9,000ｍに 引き延ばしたときの長さが１デニールとなります。

50デニールだったら、50ｇのナイロン糸を9,000ｍに伸ばした時の太さということです。

デニール数が大きくなるほど糸は太く、丈夫で厚手のストッキングとなります。サポート糸の場合はサポート力も強力になります。

反対にデニール数が小さくなるほど糸は細く、薄く透け感のあるストッキングとなります。

だいたい日本人の髪の毛１本の太さが、ナイロン糸ので50~60デニールくらいの太さに相当しています。
但し、ストッキングとタイツでは同じデニール数でも、糸の構造が違いますので、 透明感やサポート力も異なってきます。

※繊維業界での繊維の太さの表示は、国際単位系（ＳＩ）への対応で1999年10月1日より、デニール表示からデシテックス表示へと変更されています。

ごきげんよう🎵

美脚になりたくて、なりたくてついに・・・

一生ものの美脚を手に入れるオリジナルストッキングを作った、ふ～みんです。

今日は、目的別デニールの違いや、見栄えについて書いていきます。

原糸の種類とタイプ

デニールの数値が大きいほど厚く、数値が小さいほど薄いのはお判りいただけましたか？

パンティーストッキングとタイツなら、薄手がパンティーストッキングで厚手がタイツとザックリ分けられます。

【弾性ストッキング】【サポートストッキング】【段階式着圧ストッキング】と呼ばれるものとタイツとなると、どう違うかわからないと言う人も多いかと思います。

実は同じデニール数値でも、使っている糸や編み方にも違いがあるので、目的別で選ぶ必要があります。

「同じデニールなのに、商品によって透け感・厚さの見栄えが違う」と、感じたことがある人も多いと思います。
それは、「デニール」という単位が「生地の厚さ」の単位ではなく「糸の太さの単位」だから、見栄えが変わるという部分までは理解しても、まだ奥が深いのが実際なのです。

■一本の原糸の種類

SCY・・・シングル・カバーリング・ヤーン

ポリウレタン弾性糸（通称「スパンデックス」）を芯に、１本のナイロン糸を巻きつけた糸です。

SCYの特徴は、透明度が極めて良いことです。

伸びの良いストレッチ性・適度なフィット力・ソフトな肌触りなどが、DCYより優れています。

DCY・・・ダブル・カバーリング・ヤーン

ポリウレタン弾性糸（通称「スパンデックス」）を芯に、その表側に２本のナイロン糸をそれぞれ逆方向に巻き付けた糸です。

DCYで作ったストッキング生地は、表面がなめらかで美しく、滑りが良くなっています。

SCYに比べてやや伸びがかたく、透明感はなくなりますが、引き締め感と耐久性が抜群に良いのが特徴です。

【Venus-Line】は、DCYで作られています。

■一本の原糸のタイプ

更に「モノフィラメント糸」「マルチフィラメント糸」「ハイマルチフィラメント糸」と原糸のタイプに分かれます。

モノフィラメント糸：１本の単繊維からできている。

マルチフィラメント糸・ハイマルチフィラメント糸：モノフィラメント糸が、何本も集まって1本の糸になっている。

※伸縮性や丈夫さは、「マルチフィラメント糸」が、圧倒的に良いと言われています。

原糸のタイプでザックリと分けるなら

「モノフィラメント」が、薄手の一般的なパンティーストッキング

「マルチフィラメント」が、着圧ストッキング

「ハイマルチフィラメント」が、タイツ

本当にざっくりですが、こんな感じです。

【Venus-Line】は、マルチフィラメントで作られています。

まずは、ストッキングかタイツかで選ぶ

同じデニール表記でも見栄えが違って見えるのは、一本の原糸の種類・タイプに違いがあるからです。

そうは言っても、200デニールともなるとほぼ透け感がないので、同じに見えますが・・・

これらは、覚える必要はないことですので、なんとなくこんな感じで出来ているんだなーーーという程度で良いです。

選ぶときに迷ったら参考にしてみてください。

大体は「タイツ」なのか、「ストッキング」なのかが、パッケージやホームページに書いてあります。

自分の頭に思い描く、透明度や温かさなどで選ぶのが良いでしょう。

目的に応じて、デニール数で選ぶ

むくみに対して、効果があるのは私の感触では90~140デニールが良いと思います。

ただ、慣れていない方には履きずらいと思うので最初は70~90デニールを選ぶのが良いと思います。

見栄えで選ぶなら、オフィッスや色っぽさ重視ならストッキング、カジュアル感重視ならタイツ。

素足感が全くないタイツは冬場にお薦めですが、私は冬場でも厚手のストッキングを好んでいます。

厚手というだけではなく、しっかりむくみ対策をしたいのでサポートストッキングや、着圧ストッキングと呼ばれるものを選んでいます。

温かいだけでは、むくみは予防できませんし、何と言っても女性らしさでもある艶やかさが出るのがストッキングだからです。

最近タイツでも【着圧】とされているものもありますが、ギュウギュウに締め付けるだけの物もあります。

血流の妨害になったり、血管破裂の危険性もあるので、極度の圧迫圧を感じるものは避けた方が良いでしょう。